第54回 未知との遭遇
11月というのに日中は暑かった。地球の温暖化はどんだけ進むの!?
と言ってはみたが、寒いと筋肉が拘縮してにっちもさっちも動けなくなる私には、暖冬は正直ありがたい。
でも、季節外れの虫たちとの遭遇にはビビる。昨日は「爪痕残して逝ってやるー」って感じで蚊に刺された。えげつなく痒い。ドッグカートを歩行機代わりに押してゆっくり進む私の手足はいつまでも蚊の餌食になる。まったく蚊の気合には参る。いったい私が勝てるものなどあるんだろうかと少しへこんだ(笑)
こどもの遊ぶ声が上がってくることで夕方を知るマンションでの犬との暮らし。街や観光地にも滅多に行かなくなった。
でね。たまに息子やら若い衆や嬢からのお声掛けで、喜んで車いすを押してもらったりすると出会うのよ。
地にはゴッキー(ゴキブリ)。空にはトンビ。すれ違いざまにはお知り合い。
なんでここにこのタイミングであんた誰といるん?っていう感じでね。こんな時は見ざる聞かざる言わざる。お膝のワンコもお猿さん。うふふふ。
ワンコと共に、もっともっとリアルなものを観て触れて感じたいのだけど、コロナやらインフルやらが潜んでいるらしいしね。マンション下で時折の訪問者を出迎えるのがやっと。
だからさ、ワンコよ。ドッグランではドッグとランしなさいな。
家にいて出会うのはカメムシぐらいのもんじゃん。
あっ虫がとっても苦手な私は退治なんて大胆なことはできない。ならば、いっそ共存をと思い名前まで付けてしまった。
今年あちこちに出現しているカメムシは、刺すわけでも衛生的によくないわけでもない。自分の身がピンチになると、臭いにおいを放つだけ。卵を産んで集団発生とかは勘弁いただきたいが、まあ3匹ぐらいはよし!。障子のへりから微動だにしない「亀子」は日に日にグリーンカラーが増していく。リビングのあかりまわりをトントンと飛んでいたブラウンの「亀吉」は数日前、カーペットの上で真っ二つになっていた。おそらくワンコにやられた模様。べランダに時折顔を出す風来坊は名無し。
ちなみに、カメムシは、カメムシ目(半翅目)に属する昆虫の一つでセミ・アメンボ・タガメも同じグループなんだって。
タガメもアメンボも小さい頃は何度か見たんだけど、今や姿を消しつつあるらしい。絶滅の危機にある虫は年々増えているんだろうな。
たかがカメムシ・されどカメムシ。何も知らずに忌み嫌い命を絶ったらあかんね。見知らぬ人から忌み嫌われていることをヒシヒシ感じるこの身なのに勝手なもんです。
しかしながら、こいつがまた強いんだ。実は私も大量発生に備えて、どこの薬局も売り切れていた「冷殺ジェット」をアマゾンでポチリました(-_-😉
でも、凍るのは布団カバーだけ(笑)カメムシはよく寝たって感じで目覚めはりました。
その強さ、私にも分けてください (@_@)