あんなこんなそんなおんな・・・・・昔昔のその昔 第65

■あたふたくたくた■

中山千夏(在日伊豆半島人)

ふむふむ納得。
サコせんせ、わかりやすい解説、ありがとうございました!

ところで最近、いかがお過ごし?
私は少々まいっています。
母、83歳、スーパーウーマンではなく、ごく一般的に老化したので、人並みに認知症を発症し、ついに、介護を要するようになりました。

いやあ、自宅介護に従事している家族はエライ!うち家族、私ひとりでしょ。無理。介護保険のヘルパーさん頼んでも、絶対、足りない。共倒れ必至。
母自身も諦めてそうすると言い出したので、彼女お気に入りの主治医がやっている病院に預かってもらいました。10日ほど前のことです。
まだ心身ともにあたふたくたくた。
思うこといろいろたくさん。
まだまとまらないけど、ひとつね。

母親の子への執着。ずっと悩まされてきたけれど、最近では、無理ないと思うようになった。10ヶ月も体を占拠されて、命懸けで産んで、寝る間もなく保育する。この難行を喜んでするようにと、理屈抜きに我が子に執着する仕組みが、女性にはあるに違いない。そうでなければ、やってけないもの。
そのおかげで、われわれは酷い目に合わせた相手(母親)から大事に育ててもらえたわけだ。

ところで、この母親の子への執着は、子が同性だと、自分自身の一部に対する執着と同じような質のものになる。つまり一個の人間に対する愛とはまったく異質なものになる。すると、母親は愛しているつもりなのに、娘にしてみれば人格や自立を無視して支配されている、というちぐはぐな関係になってしまう。
うちはまさにこれで、母の執着心が満足すれば私が苦しみ、私が自由に生きれば母が苦しむ、というスタイルでずっとやってきましたね。
改善はできずに終りそうです。さっき話した女性の仕組みを考えると、解決策ないのが当たり前かも、と思います。

ま、ほぐせない思いをいろいろ抱えつつ、さて、今日もちょっくら母を見舞いにいってきま〜す!