あんなこんなそんなおんな・・・・・昔昔のその昔 第63回

■作風性差論?■

中山千夏(在日伊豆半島人)

はうう、21年ぶりで街頭やっちゃった。選挙カーにも乗っちゃった。そして、また負けちゃった。万感こもごも。それは、別ページの歌集「げげげげげっ」に託して、こちらはこちら。

突然ですが、女の作風、男の作風って、あるのかな。
私は懐疑的なの。
男女差より個人差のほうが大きい、と見えるもので。
だけど、世の中では「いかにも女性らしい作品だ」とか、「女性には珍しい力強さを感じさせる作品だ」とか、よく言う。

ところで、弥生土器と縄文土器と、まるで感じが違うでしょ。まま、クロウトとしては、時期により地域により、一概にそうは言えないのかもしれないけど。
シロウトとしては、火炎式っての? あの「芸術は爆発だ〜」の岡本太郎さんが大好きだったやつ、ざらっとしてふちに火炎みたいな驚くべき飾りが連なっている、あれが縄文土器ね。
それから、ふくよかなまるみがあってつるんとしたのが弥生土器。だいたい合ってるよね。

で、考えたんだけど、さっき言った作風性差論(?)でいくと、おそらく、縄文は男性の作風、弥生は女性の作風、ということになると思うのよ。
つまり、作風性差論で土器から古代を推量すると、縄文時代は男が土器を作った、弥生になると女が土器を作った、と言えちゃうわけね。

いっぽうで、前にサコちゃんやほかの考古学の先生から、古代、土器の制作は女たちの仕事だった、と聞いた覚えがある。
それって、縄文にも弥生にも通じる推察なのかな?
それとも、縄文もしくは弥生のみの推察なのかな?
この問題、作風性差論の当否にすっごく影響あると思う。
ってわけで、サコせんせ〜、おせ〜て〜