第199回 ■次回予告!■

中山千夏(在日伊豆半島人)

ううううむ、サコちゃんが知らなかったんだから、私が知らないのは当たり前だが、伯州綿、知らんかった…

でも、浜絣、写真を見ると、よく見かけたことがある。厚手のごつごつした織物だよね。
確か、民芸運動(1910年代20年代に柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎なんかが始めた美術の運動)のメンバーの収集品に、浜絣もあったんじゃないかな。

絣なのだから、模様は織り出してあるわけよね。紺色の糸は藍染だよね? 藍も栽培していたのかな?

「嫁殺し」、児童労働、奴隷の酷使。
綿には過酷な労働が古くから、そして聞けば今もなを、まとわりついている。
一方、絹は、産業革命からの工場労働のほかは、そういう話を聞かないみたい。
綿花を扱うより、お蚕さんを扱うほうが、楽なのだろうか。

畑(や畜舎)を工場、作物(や家畜)を工業製品として扱う現代の傾向には、気分が悪くなる。
だいぶ前、テレビのドキュメンタリーで知ったんだけど、花卉の多くは大企業が栽培ライセンスを持っていて、農家はそこから苗を買うんだけれど、買った苗を増やしたり種を取ったりしてはならず、買った数より増えてしまったぶんは、焼却処分しなければいけない契約になっているんだって。げげげ。げげげの鬼太郎空港!(知らないかたのために蛇足、今、米子の空港はこういう名前になってます(^^ゞ)

生活必需品ならともかく、花などは、ぜひとも「工業製品」ではないのを、愛でたいものですね。よく見ると、道端に勝手に咲いている草花には、ほんとにきれいなのがたくさんある。
薬かけたり手入れしたりしなくていい。「よく見る」、タダそれだけでいい。まさにタダだし。
私は年々、路傍の草花が好きになっていて、派手な花屋の花々にはあまり感動しなくなっている。田舎に住むのが一番だけど、都会でも、よく見るとあちこちに咲いてるよね。大事にしたいね。


【伊東で カラスウリ】


【伊東で ホタルブクロ】


【伊東で ニガナ】


【東京、青山通りで ヒルガオ】

ところで!
愛読者のみなさん!
当コラム、次回でなんと第200回を迎えます!
記念に何かやりたい・・・と思っていたおりもおり、11月3日の文化の日、鳥取は米子で開かれている佐古せんせ主催の定期講座「むきばんだ弥生塾」に参加しました。久しぶりで当コラムの相方と面談したわけです。
そこで、急遽「200回記念 サコ・チナ対談」をいたしました。
次回はその一端を、講座の様子とあわせてお送りします!
お楽しみにねっ!!!