やっと春らしくなってきましたが、すると新学期が始まって、サコ先生は忙しくなりますね。体に気をつけて頑張ってね。
あ、そういえば朝鮮語にはこの「頑張る」に当たる言葉が無いんだってね?!
実は4月29日の水曜日、地元「伊東温泉競輪」に行ってきた。いや、賭けにいったわけじゃなくて、一種の見学よ、見学。別に賭けたっていいんだけど、私、競馬でも相撲でも野球でもなんでも、他人の勝負に賭けて楽しむというセンスがまるで無い、したがって興味も無い。
そこんとこ同じ女でも、昔々、NHK美人アナで鳴らした下重暁子さんとは正反対よ。彼女は昔からの友人なんだけどね、自慢するほど博才あって競馬大好き、それが嵩じてJKA(旧日本自転車振興会、今はオートレースもやっている財団法人。)の会長を引き受けて、つい先日までやっていた。
話はちょっとそれるけど、妙に権威・権勢が似合う女っているね! 下重さん、それ。会長の時、どしっと威張って並み居る部下に命令し、選手にも上から目線で慰労をし、お偉いおじさん連中と対峙して一歩も退けをとらなかった。これだけじゃなくて、日本ペンクラブの副会長もやってるから、トップ職が好きでもあるんだろう。
あ、これ、悪口じゃないよ。女は可愛く控えめに従順であれ、というジェンダー教育のせいで、権力権威を堂々と身につけ振るう女は、同じような男より悪く見える。私もそんな眼を持っていたが、最近やっと補正できてきた。特に私は基本的に反権力反権威だから、そこの補正が難しかったんだ。
女だって権力権威を握っていいし、それを堂々と振るっていい。そして、権力権威を持つのがいいかどうか、その振るいかたがいいかどうかは、男女を問わず別の問題としてある。
そこで、「女のくせに」意識を除去して見れば、下重さんはなかなか優秀かつ良質なトップだったと思うよ。
それに、どんなに威張っても、ちっちゃいせいか同性だからか旧友だからか、お偉いおじさんにない可愛さを感じるしね。
その下重さんに誘われて行ったの。伊東で特別なレースがあると下重さんは私を誘ってくれるのね。今回は2回目だった。この日は初の韓日対戦レース。韓国から26人の選手がきていた。競輪場にも韓国のひとが応援にきていて、そのひとりに「ガンバレは朝鮮語でどう言うの?」と聞いたら、無い、という答えが返ってきたわけよ。おもしろい! 最近は「ファイティン」とよく言うそうだが、これはFighting、英語だ。
うちへ帰ってから、語学にも明るい友だちパギやんに電話で尋ねたら、やっぱり無いって。強いて言うならヒンネジャ(力を出せ)かと。ふうむ、朝鮮語にガンバルがない。ってことは「頑張」は中国語ではない(後に調べたらそのとおりだった)。ってことは中国にも韓国にも、ガンバルという概念が無いってことだ! 最近大安売り「がんばろう!日本」の語感が嫌いな私としては、がぜん、ガンバルという言葉の探求に興味がわいた次第でした。そうだ、イバルはどうなのかな???