第178回 ■よいお年を!■

佐古和枝(在日山陰人)

今年も残りわずかになりました。このコラムを始めてから、7回目のお正月。ずいぶん続いたものです。
2011年は、東北大震災の発生という大きな悲劇が起きて、忘れらない年になりました。ふりかえってみると、このところ大きな災害が頻発していますよね。年明けには、山陰で記録的な大雪が降り、雪の重みで漁船が600隻ほど転覆・沈没しました。1月下旬、鹿児島・宮崎の霧島・新燃岳は189年ぶりのマグマ噴火。3月に東北大震災。それと連動し、長野や静岡など広い地域で地震。7月には、超ノロノロでやってきた台風が四国・紀伊半島・奈良南部・東海地方に大きな被害。そして海外でも、タイの大洪水、フィリピンの大型台風、トルコやペルー、ニュージーランドの大地震、チリやエクアドルの火山噴火、アメリカのハリケーンなど、挙げればキリがないほど、世界中で大規模災害がありました。今年に限らず、夏が涼しかったり、冬が寒くなかったり、大雨、旱魃、季節はずれの台風など、ホントに地球がおかしくなっていると感じます。

その原因は、自然のなかにもあるのでしょうが、多くは人間の仕業のツケでしょう。夏は冷房が寒いからってカーディガンをもち歩き、冬は暖房が暑いからってコートの下は薄着だし。節電!節電!とよびかけるテレビは24時間放映し通しで、だからそれを見ながら夜更かしして、電気を使いまくる人達を大量生産しているし。。。大変!大変!と言いながら、どこか他人事。穴のあいたバケツに水を溜めようとしているみたいに思えます。

大規模な自然破壊やエネルギー浪費型の生活は、もうやめよう。せめて便器の蓋くらい、電気に頼らず自分であげよう(^_^;) そして、夜は寝よう。
サコめは、もともとエアコンはほとんど使わないし、今もチャンチャンコに湯タンポ抱いて、節電モード(^-^)v とはいえ、夜更かしはなかなかやめられない。年末年始はなおさらです。どうぞ、みなさまも、健やかな年末年始をお過ごしください。仮設住宅でお正月を迎える方々のことを思えば胸が痛みます。国民全員がこの痛みを背負い、力をあわせて乗り越えましょう。来年は、新たな希望が輝く年になりますように!

樹齢1200〜1300年のクスノキ(高さ25m、目通り幹周14m)