あんなこんなそんなおんな・・・・・昔昔のその昔 第13回

■非縄文的食べ物のさなかで■

中山千夏(在日伊豆半島人)

なるほど!
縄文的食べ物、非縄文的食べ物、というのを考えてみると、おもしろいかもね。
縄文的、は探すの難しいけれど、非縄文的ならいくらでもある。肉でいえば、最高級霜降り和牛。関係者から育て方を聞いたんだけど、以来、食べるのが恐ろしくなった。関係者も、どんどんエスカレートしていく業界に恐れをなして、話を聞かせてくれたんだけどね。
食べなきゃいい、もちろん。でも、この社会の仕組みは、儲け競争のためにどんどん差別化した商品(最高級霜降り和牛みたいなもの)を作り出して、消費者を洗脳して押しつけていくわけで、マスコミを総動員したその攻撃の前には、一消費者の力はあまりに弱く、たちまち消費させられてしまう。そこに消費者が団結しての消費者運動、生協運動などの意味があるわけだよね。
あ、話がずれた。非縄文的食べ物に戻りま〜す。霜降り和牛やフォアグラみたいに、動物をわざわざ奇形化させて食べる、というのは明らかに非縄文的でしょう。それから、子牛みたいなまだ育っていないものを食べるのも、非縄文的。
あれ! 育っていない最たるものは卵だよね。鳥の卵、亀の卵、魚の卵。私たちいっぱい食べてる。これはどうなんだろ。魚はともかく、鳥や亀の卵は楽に手に入る栄養たっぷりの食べ物でしょ。縄文人は食べなかったんだろうか。魚も採る時、子持ちを選別するのは難しい。うっかり食べて、うまい! ってならなかったろうか?
佐古センセー、どうなんですか、縄文人は卵、食べてたんでしょうか?