〜「日韓会談文書・全面公開を求める会」へのご参加を!〜

 植民地支配のもとで被害を受けた韓国・朝鮮人が原告となった戦後補償裁判 は、これまで一定の成果を生みつつも、巨大な壁が立ちはだかっています。

 すなわち、最近の裁判では、被害の事実を認定するようにはなりました。
 しかし、「法の壁」により、原告の請求がことごとく棄却されているのです。

 その大きな「法の壁」の一つが、1965年に締結された日韓協定なのです。
 
 日韓会談(1952〜1965年)では、郵便貯金、未払い賃金、有価証券などの債権から、戦時動員によって死亡または負傷した朝鮮人に対する補償といった、幅広 い問題が「請求権」の問題として話し合われました。
 しかし、この会談では、日本軍「慰安婦」とされた女性たちや、サハリンで強制労 働させられた朝鮮人などの問題は討議されませんでした。

 さらに、日本政府は、戦時動員に対する補償要求を認めなかったばかりか、韓国に対する経済協力について、「補償金」であるとか、「賠償金」であると説明した ことは一度もありません。

 また、日韓協定によって解決されたのは、日韓双方の政府が保有する外交保護権のみであり、個人の請求権は消滅していません。
 日韓協定によって個人請求権まで解決されたというのであれば、日韓会談で何が話し合われたのか、そしてどのようにして協定が締結されたのかが明らかにされるべきでしょう。しかしながら、日本政府は、日韓協定締結から40年以上経過しているにもかかわらず、日韓会談文書を実質上非公開にしています。

 2005年に韓国政府は日韓会談にかんする外交文書を全面公開しました。
 しかし、日韓会談の全貌を知るためには、日本政府による文書公開が必要不可 欠です。
  当然、被害者は、なぜ自分の権利がないがしろにされたのかを知る権利があります。

 文書が未公開ということは、隠蔽を容認することではありませんか。
 今こそ、情報公開法に基いて、文書公開を皆さんの力によって実現させましょう!

 文書の件数は膨大です。
 ぜひともお力をお貸し下さるよう、深くお願い申し上げます。
 以下のURLに入会のご案内、呼びかけ人の紹介などがあります。

「日韓会談文書・全面公開を求める会」
http://www7.0038.net/~nikkanbunsyo/

このホームページは2006年2月半ばに公開開始されました。
準備中のページもありますが、今後充実をはかっていきます。
周囲の方にも宣伝して下さいますよう、どうかよろしくお願いいたします。


市民意見広告運動の紹介

反戦市民グループ「市民意見広告運動」は、この国を〈戦争をする国〉〈戦争ができる国〉にする自民党の「新憲法草案」に反対します。
9条改憲を許さないだけではなく、日本政府に非武装・不戦を実行させる九条実現を基本的なスタンスとします。
それを実行することが平和をもたらす道であることを改めて強く世論に訴えることにしました。
今年の5月3日の憲法記念日に、全国紙紙に「9条改憲反対」「九条実現」「イラクからの自衛隊の撤退要求」の意見広告を掲載する運動を進めています。
日本を戦争国家にさせないため、この運動にみなさまのご参加を心からお願いします。

ご連絡をいただければ、すぐ、詳しい資料などをお送りいたします。


市民意見広告運動
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-29-12-305
URL:http://www.ikenkoukoku.jp/
E-mail:info@ikenkoukoku.jp
資料請求先:TEL・FAX 03-3423-0266 & 03-3423-0185
新聞掲載賛同金:個人・一口2000円 団体・一口5000円 
振込先:郵便振替口座番号 00110-5-723920 加入者名 市民意見広告運動


<2005/12/28>

【転送転載歓迎です】
愛媛の弓山正路です。
奥村さんからの、「生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明」の送付の報告を転送します。
賛同者・団体のみなさん、本当にありがとうございました。   12月28日

**************************************

愛媛の奥村です。
重複される方、すみません。

「生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明」の送付の報告

今回の事件に関与しているであろうと思われる丸亀警察署、丸亀区検察庁、高松家庭裁判所丸亀支部、高松家庭裁判所の四ヶ所宛に本日、12月27日「生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明」を送付しました。

同抗議声明に賛同して頂いた方々は396名 11団体です。

その内訳は
地域:北海道から沖縄、オーストラリア・ドイツ・アメリカ・イギリス・フランス・韓国。

職種等:地方公共団体の議員・弁護士・宗教関係者・教育関係者・各種団体役員・様々な市民運動団体会員・作家・作曲者・ジャーナリスト等など多様な方々です。

丸亀警察署、丸亀区検察庁、高松家庭裁判所丸亀支部、高松家庭裁判所には生田弁護士と愛媛のメンバーとの相談の結果賛同者数を明示していますが、名前は公表していません。
しかし、多様な賛同人であることを示しています。
(地域:北海道から沖縄、オーストラリア・ドイツ・アメリカ・イギリス・フランス・韓国。
職種等:地方公共団体の議員・弁護士、宗教関係者・教育関係者・各種者団体役員・様々な市民運動団体会員・作家・作曲者・ジャーナリスト等)

生田弁護士も同事務所もまだ、バタバタしているようです。
一段落しましたら、近況の報告がされると思います。

同抗議声明への賛同や激励、メッセージ本当にありがとうございました。
生田弁護士には、転送しています。

この送付を持って、今回の行動を終えたいと思います。


奥村悦夫
(生田暉雄弁護士に対する不当逮捕を許さない会・えひめ)


<2005/12/24>

【転送転載歓迎です】
愛媛の弓山正路です。
奥村さんからの『えひめ教科書裁判提訴の報告』を転送します。

***********************************

えひめ教科書裁判の原告になっていただいた皆様へ
支援をしていただいた皆様へ

12月20日に提訴いたしましたので、その報告です。

 2005年度の愛媛教育委員会が違法に「つくる会」教科書を採択したことに対して、その採択の取り消し及び損害賠償等を求めて1014名の原告にて提訴しました。この提訴に際して記者会見を12月20日(火)13時より、松山地方裁判所の記者クラブにておこないました。この裁判の原告に韓国平澤市(愛媛県の松山市とは友好都市)の住民535名が加わるので、平澤市から金貞淑さんにも来ていただきました。そして、記者会見において以下のようなことを述べられましたので、提訴の報告としてお送りします。

━━━ 今年の5月に愛媛から3名の方が、行政主導の交流でなく、市民レベルでの交流を目的に平澤に来られました。この時に、愛媛における「つくる会」教科書採択の問題などの話しを聞きました。私たちが日頃見聞きする日本の情報は、小泉首相の靖国神社参拝などに見られるような、過去の歴史に対して何の反省を持たない言動をめぐるものがその殆どであり、日本人や日本に対して良い印象を持っていませんでした。ところが、そうではない人たちがいることを知りました。そして、愛媛に、松山に来て下さいとの呼びかけがありました。
私たちはこの呼びかけに答えて、6月末から7月はじめにかけて、平澤から6名、ソウルの教科書運動本部からは4名、愛媛を訪問しました。そして、交流を深めると共に、「つくる会」教科書を採択しないことを求める要請行動を、松山市教委と愛媛県教委に対して行ないました。
この要請行動の中で、日本が行なった侵略の歴史を教科書に書くように求める日本が、多くではないかもしれないが、そのような日本人たちがいることを知りました。
また、そういったことを熱心に行なう人たちを目の当たりにしました。それは、大きな驚きでした。
この愛媛の訪問から帰るときに、7月の末に採択の差止めを求める裁判を予定している事や、その裁判の原告になってほしいとの要請を受けました。その場で快諾し、平澤に帰り、私たちが感じたことを報告し、そのようなことを行なっている人たちと手を結ぶために裁判の原告を募ることにしました。短期間でしたが、325名の原告を集めました。今回の裁判に対しても原告を募りました。この二つの裁判の原告は殆ど重複していませんので、合わせると1000名の平澤の市民が参加したことになります。この数字は、決して少ない数字ではありません。そのことを愛媛の皆さんや裁判官を考えていただきたいと思います。
共に、アジアの平和のために行動して行きましょう。━━━

以上の主旨の発言がありました。
が、記者会見は刑事事件を担当する若手の記者が中心でしたので歴史問題に対して十分な予備知識が少ないことなどもあり、金さんの発言に対する記者の反応は思わしくありませんでした。ゆえに、翌日の新聞記事も良くありませんでした。これは今後の課題でしょう。

今回の裁判の原告は、1000人を越え、その原告の委任状は、10センチを越えます。その厚みは、やはりズッシリとした重みがありました。この1000人を越える原告の数は、大きな力となるだろうと思います。そのことは、裁判官や被告である知事や各教育委員や職員が最も感じるのではないかと思います。また、そのような裁判にしていきたいと思いました。

さて、当裁判の訴状が入用のかたは、ワードかアクロバットのどちらかのファイルで送ることができます。どちらが都合よいかをお知らせください。尚、訴状は、下記ホームページに掲載いたしますので、そちらからも入手できます。

今後の報告・連絡も、メールで原告の同意書を送っていただいた方には、メールにて行ないたいと思います。当会の通信も裁判の進展に合わせて発行してきました。経費の関係から、この通信もメールで送れるものに関しては、メールで送らせて頂きたいと思いますのでご了解下さい。

えひめ教科書裁判を支える会 メール担当 奥村悦夫

蛇足

当会は、代表を置いていません。それは、ひとりひとりが代表であり、対等であるなどの理由からです。そして、それぞれの特技などを持ち寄ってこの運動が継続されてきました。この間、奥村・弓山がメールでの情報発信を担当してきました。当分このような方法でメールの発信をおこなってゆくことになると思いますので、よろしくお願いいたします。


奥村悦夫
zxvt29@dokidoki.ne.jp
愛媛の教科書がピンチ
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/zxvt29/index.htm


<2005/12/23>

【転送転載歓迎です)
愛媛の弓山正路です。奥村さんから『生田弁護士不当逮捕準備を許さない集会等の報告』が入りましたので、お知らせします。

***********************************

愛媛の奥村です。
重複されるかた、すみません。
生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明に賛同・支援ありがとうございました。
生田弁護士不当逮捕準備を許さない集会等の報告緊急に上記の要請に対して、短期間に多くの方々から、賛同が寄せられました。
ありがとうございました。
20日に1014名の原告による提訴(愛媛県教育委員会による違法な「つくる会」教科書採択の取消し・損害賠償等)を行い、その弁護人である生田弁護士も逮捕されることなくこの記者会見に参加し、その後、裁判所に訴状を提出しました。
そして、同日の夕方、緊急の生田弁護士不当逮捕準備を許さない集会を持ち、生田弁護士より、この間の経過がありました。以下、その簡単な報告等です。
同事件のあらまし今回の丸亀警察の企ての直接の事件、A少年らによる学校の窓ガラスを割った事件を生田弁護士は担当していました。A少年は、学校の窓ガラスを割ったことは認めています。ところが、香川県丸亀警察署は、これとは別の事件の共犯者としてA少年を再逮捕、拘留し、やってもいないことを、長期拘留と脅しによって嘘の自白を強要していました。しかし、A少年は、別件の事件に関しては、犯行を否定し続け、生田弁護士は、A少年を励まし続け、丸亀警察の誤認逮捕拘留と違法捜査を追求してきました。
丸亀警察は、同事件の共犯者の少年たちにA少年と同様に再逮捕、拘留しA少年が共犯者であるように無理矢理供述を書かせ、A少年を別件事件の犯人であるとしょうとしました。
この嘘の供述を書いてしまった少年が、その後その行為を反省し、無理矢理嘘の供述を求められ、書いてしまったことをA少年の母に述べ、別件の共犯者が分かり、生田弁護士は、A少年の母親に、別件の共犯者である少年たちに自首するよう説得することを提言し、A少年の母親の説得によってその少年たちは、丸亀警察署に自首しました。
丸亀警察は、この自首を認めると生田弁護士が追及してきた自らの誤認逮捕拘留と違法捜査が明らかになるので、それを阻止するために、生田弁護士が、A少年の母親を説得し、虚偽の自首をさせとして、犯人隠避等の罪名で、生田弁護士を逮捕しようとしました。
しかし、この抗議声明の動きを伝えることなどによって丸亀警察の企てなどをマスコミなどに知らせ、その取材を行なうことなどで、こちらが監視していることを意識させました。これらの動きを察知し、これ以上、上記の少年の自首が、生田弁護士の画策であるとすることが困難であるととりあえず判断したのでしょう。この少年らを別件の犯人として逮捕したとの知らせが20日にあったことが報告されました。
しかし、一方、裁判所は、生田弁護士が求めたA少年が別件の犯人ではないことを明らかにするための証人申請の自首した少年たちのを認めず、A少年を少年院の送るとの決定を行いなした。
つまり、別件の犯人が、増えたことでこの事件の解決を図ろうとしています。
生田弁護士は、裁判官忌避を行いさらにこの点を追求を行なうとの今後の方針を述べました。

これらの報告の中で、
「多くの皆さんの機敏な対応と賛同などで、逮捕が取り合えず免れました。これまで、救援の立場であった私が救援される立場になり、多くの人たちの働きかけを受け、心強く感じ、その有り難味を強く感じました。まだまだ油断できませんがひとつの山は、越えることができました。本当にありがとうございました」との趣旨の発言が何度もありました。
当「生田暉雄弁護士に対する不当逮捕を許さない会・えひめ」からもお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
A少年の母親が、生田弁護士と同じように逮捕されるのではとの心配等などまだ残された課題はありますが、今回の抗議声明は、25日で集約し、その総数を改めてマスコミには公表し、同会の名称で、警察・裁判所・検察に対しても、その総数(名前などは公表しません)を抗議声明ととも提出する方向で検討し、一段落させることに方向で相談しています。大きな変化などがありましたら、お知らせいたします。

今回の成果
緊急の事態に対して、メールでの呼びかけに答えて頂ける多くの人たちがいるということが確認されたこと。
違法・不正・不当なこういを事前に察知し、そのことを相手に伝えること(マスコミなどをとうして)によって監視されているとの認識を相手に持たせることによって、違法・不正・不当行為をある程度、未然に防ぐことが可能であること、あるいは、違法・不正・不当行為を行なうことを困難にすることが少し確認されました。
今年度の教科書採択において、「つくる会」らの予想に反して、愛媛県内での「つくる会」教科書が採択されなかったその原因・要素として愛媛における裁判などで、違法・不正行為を追求し、監視してきたことが、違法・不正行為を未然に防ぐ・あるいは、困難にするうえに、一定の効果があることを今回の取り組みにおいて、そのことの効果が実証せれたのではと思います。
各地においてもこのことは、有効な行為になるのではと思いますので試してください。

奥村悦夫(生田暉雄弁護士に対する不当逮捕を許さない会・えひめ)
奥村悦夫
zxvt29@dokidoki.ne.jp
愛媛の教科書がピンチ
http://www.dokidoki.ne.jp/home2/zxvt29/index.htm


<2005/12/22>

【転送・転載歓迎です】
愛媛の弓山正路です。皆さんからの『生田弁護士の不当逮捕を許さない!』賛同メールは12月20日(火)午前7時現在、313名、6団体になりました。現在も続々と届いています。厚くお礼を申し上げます。引き続き、以下のあて先に賛同メールをお送りください。
18日から21日の間は myumi@icknet.ne.jp(弓山正路)
22日からは      zxvt29@dokidoki.ne.jp(奥村悦夫)
へ送ってください。
以下の部分をコピー&ペーストして送ってください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

緊急抗議声明に賛同します。
氏名(ふりがな):
肩書き:
地域:
 奥村さんからの話をお伝えします。詳しくは後日、報告があると思いますが、取り急ぎの報告です。

*********************************

 昨日(20日)は「つくる会」教科書採択取り消しを求める提訴を松山地裁に行ないましたが、生田弁護士は健在で、高松から来てくださいました。生田弁護士の関わった少年事件で、動きがありました。冤罪のA少年の母親の説得によって自首した「本当の犯人」を丸亀警察署が逮捕したのです。このことは、生田弁護士逮捕の根拠がくずれたことを意味します。
事実関係については、12月14日付の生田弁護士の『抗議声明』に詳しく書かれていますので、掲載しておきます。生田弁護士は「皆さんの力のおかげです。」と何度もお礼を言われていました。警戒は続けますが、一山越えたと思います。
 今回の原告は1,014名という大原告団となりました。原告になっていただいた方々に厚くお礼を申し上げます。内訳は以下のとおりです。
県内      69名
県外     308名
在日韓国・中国人 7名
韓国人    595名
香港在住中国人 35名
 韓国の原告の一人である金貞淑(キムジョンスク)さんが、平沢(ピョンテク)市から来てくださり、ともに提訴を行ないました。12月19日には、講演会と交流会を行ない、連帯を確認しました。

*********************************

生田弁護士の「抗議声明」 2005年12月14日付
不当逮捕に抗議する(1)
2005.12.14
香川県弁護士会所属
弁護士  生 田 暉 雄
一、当職に対する丸亀警察署が逮捕の準備を進めている様子である。
二、1、発端は次のとおりである。
 受任した少年事件の少年に対する逮捕、勾留が誤認逮捕勾留で、違法捜査であることを暴いたことにある。詳細は次のとおりである。
  2、丸亀署は、平成17年8月23日に少年を逮捕し、平成17年10月4日高松家裁丸亀支部は審判を予定した。この事件について、少年は認めていた。
  3、ところが、前日の10月3日、丸亀署は少年を別件(1)で逮捕、勾留した。そのため前記審判は延期となる。
  4、ところが、少年は別件(1)を全面否認した。
  5、そこで丸亀署は、別件(1)の勾留期間満期後さらに別件(2)で逮捕勾留、勾留延長をした。しかし、少年は全面否認。
  6、ところで、別件(1)では、共犯者と称するA,Bが、少年も共犯であると自供していたが、A,Bは少年より先に試験観察になり、少年は別件(1)(2)の共犯ではなく、別件(1)の真の共犯はC,Dであると少年の母に告げた。
  7、少年の母から、別件(1)の共犯が少年ではなく、C,Dであると知らされ、当職は母に、C,Dを自首させるよう説得した。
  8、母の説得により、Cは平成17年12月11日と12日、二度に亘り、Dは12月13日丸亀署に自首した。
  9、ところが、別件(1)の共犯が少年ではなくC,Dが共犯であるとなると、少年の逮捕勾留が、違法逮捕勾留であることを認めることになるので、丸亀署はC,Dの自首を認めない。
 そればかりか、少年の母に金をもらって虚偽の自首をしてきたのではないかと疑いをかけ、その点を強く取り調べた。
 少年の母は、少年が少年院へ送られることは覚悟しており、見返りを期待して、C,Dに自首してもらうことなど無く、金を渡して自首してもらうことなどは、全く無い。
  10、当職に対する逮捕の嫌疑も、母に説得してC,Dに虚偽の自首をさせた犯人隠避等の罪名であろうと推測される。
三、香川県警の一部警察官と暴力団との癒着
 1、@ 香川銀行の暴露記事を書いていたミニコミ紙発刊の社長に対し、平成9年11月29日暴力団員が社長宅に拳銃4発打ち込み、A 平成12年1月19日同社長の乗った車を暴力団が鉄パイプで襲撃した。
 2、これらの事件について、香川県警は、@については捜査をほとんどしておらず、Aについても全くおざなりな捜査しかしない。
   その他にも香川県警は暴力団が原因である事件について捜査をしない事件が多くある。
 3、そこで当職は、香川県警と暴力団、香川銀行(ミニコミ紙社長が襲われたのも、香川銀行に対する暴露記事が原因)の癒着をミニコミ紙社長とともに解明中(なお、暴力団の組長の使用者責任を神戸地裁で訴訟中)であり、問題の警察官のトップが丸亀署の副署長である。
以上


<2005/12/21>

『生田暉雄弁護士の不当逮捕を許さない!』記者会見報告
12月19日松山で記者会見が開かれました。

**********************************

 愛媛の奥村です。
 生田暉雄弁護士不当逮捕準備に反対する抗議声明に多くの方から賛同いただきありがとうございました。
 本日19日午前7時現在で、232名、6団体から賛同をいただきました。賛同に添えられていたメッセージを生田弁護士に届けました。皆さんのすばやい反応やメッセージに対して、「とても励まされています。ありがとうございました」と言われています。ありがとうございました。
 生田弁護士は、現時点では逮捕されていません。生田弁護士は、今回の逮捕準備の直接の事件である少年事件の裁判のために丸亀裁判所にでかけ、本件の核心部分について証人申請を行なうことになっています。
 不当な逮捕準備を明るみにすることによって、不当な逮捕が困難な状況を生み出そうと思っていますので、引き続き賛同へのご協力をお願いいたします。

 さて、本日19日午前10時、松山市市民会館において生田暉雄弁護士不当逮捕準備を許さないための緊急記者会見を開催しました。
 この緊急記者会見の席において、賛同者数を公表し、合わせて、賛同に添えられていたメッセージを紹介しました。
 この賛同呼びかけの人の伊佐千尋(作家・「裁判員制に反対し、陪審裁判を実現する会」共同代表)さんのメッセージを紹介いたします。

『今回、生田暉雄弁護士の周辺に起きたことは、一般市民にとっては全く不可解なことばかりで、憤慨に堪えない。生田さんは少年に対する警察の違法な逮捕拘留に対し、少年の付添人つまり弁護人として、適正な弁護活動をしたに過ぎない。それをあたかも違法な弁護活動をしたかのように捏造し、しかも警察が自己保身のために、正当な弁護活動をしている弁護士を逮捕するということは、法治国家にはあり得ないことだ。
 日本の警察はここまで腐敗しているのかと暗澹たる思いだが、そもそも警察の違法捜査をチェックすべき裁判所が違法な逮捕状、拘留状を発布しているのだから、警察の腐敗の根は、裁判所にある。裁判所が、しっかりしていれば、警察もそんなバカなことはできない。この癒着は、多くの冤罪事件に特徴的であり、日本の刑事裁判が「絶望的」だと言われるのは、まさにそこに病根がある。
 警察や裁判所がこのように腐敗してしまった原因は、どこにあるだろう。それは国民のコントロールが、全く司法に及んでいないという単純な事実による。だから、彼らは横暴きわまりなく、独善的なのだ。
 ヨーロッパは、その点、貴重な教訓を得た。市民のコントーロールを司法に及ぼし、共和的特性をもつ陪審制度がもし撤廃されれば、警察はまず身柄をとって自白を強要し、それを証拠に「警察裁判所」が裁判を行うことになる。そのような裁判を市民は信頼しないが、もう一つ市民が覚悟しなければならないのは、独裁的な政治への移行だという。
 元裁判官の生田弁護士に逮捕状が発せられるというのは異常なことだが、それは善良な一般市民にあっても同じことだ。市民は自らの手で市民を守るために、司法にコントロールを及ばさなければならない。4年後に実施される裁判員制では、市民はお飾りにすぎず、主体的・自主的な判断は困難な仕組みになっている。我々は法務省・最高裁のしていることを見抜き、本質を自分の目で見分ける必要がある。そして、市民のための、市民による、市民の司法に改革しなければならない。』

**********************************

生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する抗議声明

 12月14日朝、えひめ教科書裁判の担当弁護士である生田暉雄氏から以下のような趣旨の電話があった。
 「私は、A少年事件を担当している。香川県丸亀警察署は、これとは別の事件の共犯者としてA少年を再逮捕、拘留し自白させようとしているが、これは誤認逮捕拘留であり、違法捜査である。別件の方のほんとうの共犯者は、A少年の知り合いであることが分かったので、私は、A少年の母親に、別件の共犯者である少年たちに自首するよう説得することを提言した。A少年の母親の説得によって少年たちは、丸亀警察署に自首した。
 すると丸亀警察署は、自らの誤認逮捕拘留と違法捜査が暴かれるので、それを阻止するために、私が、A少年の母親を説得し、虚偽の自首をさせたとして、私を逮捕しようとしている。私は、そのようなことは絶対に行なっていないが、逮捕されるかもしれないので、そのことを伝えておきます。」
 その後、生田弁護士事務所の周辺に数人の私服警察と思しき人物が張りつき始め、今も張り付いている。
 警察が自らの不正を覆い隠すために、さらに不正、不当、卑劣な物理的権力を行使しようとしていることを私たちは座視するわけにはいかない。
 生田暉雄弁護士は、死刑廃止を求める裁判、行政権力の不正事件、香川県警の不正事件を追及する裁判などで、社会正義や社会的弱者の立場の立った弁護に積極的にかかわる数少ない弁護士である。今日の司法が、国家権力の違法を監視し裁くという法の番人としての三権分立の原則を放棄し、国家権力を擁護する機関に成り下がっていることを批判し、追及し続けている。
 このような弁護士は、行政、司法、警察権力にとって、日頃から目障りな存在であり、今回の件がなくとも、絶えず葬り去りたい存在であるに違いない。
 来る12月20日に提訴予定の、<愛媛県教育委員会による「つくる会」教科書違法採択取消し及び損害賠償請求裁判>を始め、生田弁護士を弾圧することによって生じる権力側の利益がいかばかりかといったことにも、当然ながら、私たちの想像は及ぶのである。
 国家権力、警察権力の思いどおりには決してさせない。
 私たちは、生田弁護士に対する、違法・不当逮捕を決して許さないことを、あらかじめ、ここに宣言するものである。

                       2005年12月19日
         生田暉雄弁護士に対する不当逮捕を許さない会・えひめ  
            〒794-0811 愛媛県今治市南高下町3−2−10

**********************************

生田暉雄弁護士不当逮捕準備に対する
抗議声明への賛同のお願い

 香川県丸亀警察署は、デッチ上げによって、生田暉雄弁護士を違法・不当に逮捕し、自らの不正を覆い隠そうとしています。
 私たちはこのことを座視するわけにはいきません。多くの人たちがその事を知り、かつ監視していると当局に意識させることが、その不当行為を未然に防ぐ大きな<ちから>になると思います。
 この抗議声明は不当な逮捕準備を告発し、賛同者は、不当逮捕を見張る監視人の役割りを果たすものとなります。ぜひ、この監視役としての賛同者に加わっていただけないでしょうか。

今後の予定1
記者会見 12月19日(月)10:00 愛媛県松山市民会館第一会議室
丸亀警察署によるデッチ上げによって生田弁護士を不当逮捕しようとしてい
ることを公にさらけ出し未然に防ぐための記者会見。
抗議声明及び賛同者公表。

今後の予定2
報告集会 12月20日(火)17:30 松山市コムズ
(松山市三番町6丁目4−20 電話0899-43-5776)
生田弁護士からの報告及び抗議声明及び賛同者公表。

 緊迫した状況にありますので、いつまでという日時を決められませんが、20日以後も引き続いて、賛同者を募っていきたいと思います。
 賛同として、名前と肩書き、地域名を表示いたします。下記ホームページで抗議声明及び賛同者を公表いたします。また、皆さんからのメッセージもお寄せください。
                       2005年12月16日

開始時の賛同人
土屋公献(元日弁連会長)・後藤昌次郎(松川事件弁護人)・石松竹雄(元大
阪高裁裁判長)・伊佐千尋(作家・神奈川)・樺島正法(弁護士・大阪)・梶村太一郎(ジャーナリスト・ドイツ)・奥村悦夫(えひめ教科書裁判を支える会・愛媛)・弓山正路(狭山事件を考える越智今治の会・愛媛)・高井弘之(イラクから自衛隊を撤退させる会・愛媛)
生田暉雄弁護士に対する不当逮捕を許さない会・えひめ
〒794-0811 愛媛県今治市南高下町3-2-10
電話0898-24-0959 FAX 0898-76-5040 090-2781-7005
Eメール zxvt29@dokidoki.ne.jp(18日から21日の間は、myumi@icknet.ne.jp


11月15日に「岩国市人権啓発フェスティバル」の入選作品の中に、素晴らしい詩があったので紹介します。(中山千夏)

*******

夢の中で気づいたこと

             高水高等学校 第一学年 横山祐貴

○月曜日の夜、僕は事故で両足を失った。
 何ということだ。
 もう二度と走ることはできないのか。
 絶望の中、車椅子に乗ることを覚えた。
 足は戻ってこないが、車椅子が足の代わりになった。
 ほっとした。
 気づくと僕には両足があった。夢だった。

○火曜日の夜、僕は事故で視力を失った。
 何ということだ。
 もう二度と文字を読むことはできないのか。
 絶望の中、点字を覚えた。
 視力は戻って来ないが、点字で文字は読めるのだ。
 気づくと朝の光がまぶしかった。夢だった。

○水曜日の夜、僕は病気で声を失った。
 何と言うことだ。
 もう二度と楽しい会話ができないのか。
 絶望の中、手話を覚えた。
 声は戻ってこないが、手話が僕の話を伝えてくれるのだ。
 ほっとした。
 気づくと、目覚し時計に向かって「うるさい!」と言っていた。夢だった。

○木曜日の夜、僕は肌の色と髪の色が変わっていた。
 何ということだ。おまけに皆の言葉も聞き取れないし、話してないのだ。
 絶望の中、同じ言葉を覚えた。
 ほっとした。肌や髪の色は違っても、僕が僕だということが
 わかってもらえるのだ。
 気づくと、いつものパジャマを着た僕がいた。
 ほっとした。

○金曜日の夜、僕は一文無しになっていた。
 何と言うことだ。
 食べるものもない、寝る場所もない。
 絶望の中、さまよっていた。公園で、おにぎりとダンボールをもらった。
 ほっとした。
 これで飢え死にしなくてすむし、眠ることもできるのだ。
 気づくと、自分のベットの中でふとんをけとばしていた。夢だった。

○土曜日の夜、僕は心を失った。
 何ということだ。
 うれしくもない。悲しくもない。何も感じないのだ。
 心がなくなると、絶望することもない。
 しかし失った心の代わりになるものはなにもなかった。
 気づくと、自分のベットの中でちぢこまっていた。夢だった。

 そして、わかったのだ。
 手や足や視力や声や肌やお金は、失っても代わりになるものはあるし
 手にいれることができるものもある。
 だから、そういう人は皆と同じだ。
 でも、そういう人に冷たい態度をとったり見せびらかしたり、
 差別したりする人は、心を失っている。
 失った心の代わりになるものは何もないのだ。
 心を失わないようにしよう。
 僕は立派な人間ではないから、心以外の何かを失った人々に
 特別に親切にすることはできないかもしれない。
 しかし、そういう人が皆と同じと言うことは知っている。
 僕は今、何も失ってないが、例え足を失ったとしても僕は僕なのだ。
 もしそのことで、からかったり、いじわるする人がいても、
 知らん顔していよう。
 でも、あまりしつこくされたら、こう言ってやるのだ。

 「足を失っても僕は僕だよ。
   僕は一番大切な
     心
    を失ってないんだ。」

○日曜日の夜、僕は、ぐっすり眠っていた。
 何も失うことなくぐっすりと眠っていた。
 夢も見ないくらいぐっすりと眠っていた。
 気がつくと普通の月曜日の朝だった。


再び言う・沖縄の米軍基地=普天間基地を東京へ

島袋・マカー・陽子

 二月七日、沖縄の新聞の一面は「辺野古移設見直し検討」と白抜きの大文字。日本政府が在日米軍再編協議の議題として「辺野古移設見直し」を取り上げる方向というのだ。
 それが事実なら、辺野古の人々の基地建設阻止行動の成果であることは間違いない。
 こんな喜ばしいことはないのに、諸手をあげては喜べない。それは、そのあとについてくる、嘉手納基地統合とか、下地島空港移設の文字のせいだ。
 なぜ、沖縄内でなければならないのか。
 昨年、「本土移設」も考えると、小泉首相は言った。しかし、「本土」というだけで、本土のどこに移設を考えているのか、具体的に何の話もなかった。そして今、受け入れるという市町村がないから、と平気でお茶を濁す。小泉首相の非常識と恥知らずな独断行動力なら、「本土」の市町村名を挙げることなどお茶の子さいさいのはず、と思われるのだが。    
 沖縄に押し付けるときなら具体的な地名が必ず挙がるのに。
 なぜ?
「移設」先と挙げられた沖縄の市町村の住民は、そのたびに分断される。
 基地移設反対と、受入で分断される。普天間と、辺野古がギクシャクした関係にされそうになったのも、日本政府の分断政策のせいだ。選挙になれば米軍基地容認派・反対派、と分断。
沖縄内で何とか動かそうと用意周到。この小さな島の人々同士が、いつも右往左往、一喜一憂、賛成か・反対か、いつも迫られている。いがみあわされている。
 なぜ?
 二月十九日、米陸軍キャンプ座間(神奈川県)司令部包囲行動に参加した。米軍再編で浮上した米陸軍第一軍団司令部(ワシントン州)の移設に反対する、意思表示の行動だ。当日は雨で、集会場の足元はぬかるみ、つないだ手も、雨にぬれる体も足先も、凍りつきそうだった。しかし二千六百名を越す人々で人間の鎖はつながった。嬉しかった。「米軍来るな」と思いがひとつであることを強く感じた。


 天皇メッセージ。
 一九四七年九月、アメリカ国務長官マーシャルにあてて送られた、対日占領軍司令部からの文書に「琉球諸島の将来に関する日本の天皇の見解」というのがある。
 この天皇の見解とは
「アメリカが沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を続けるよう」希望しており、日本国民もそれを歓迎するだろうと考えているというものだ。さらに、この文書に添付された「マッカーサー元帥のための覚書」というものがある。宮内庁御用掛の寺崎英成が直接司令部に伝えたもので、天皇の考えが詳しく書かれている。それにはこうある。
 琉球諸島の軍事占領は、
「米国に役立ち、また日本に保護を与えることになる」
「ロシアの脅威や、右翼・左翼勢力の増大を恐れる日本国民の賛同を得るだろう」
「沖縄の軍事占領は、日本に主権をのこしたままでの長期租借がよい」と。

 これは、もう過去の話だろうか。
 日本国と沖縄の関係はまだこの見解のもとにあるのではないか。沖縄は、そのときのまま米軍に、さらに日本の自衛隊軍にも占領されている。そして、今また「天皇家に関するニュース」が日常にあふれ出している日本。「天皇制」が闊歩しだした日本。一昨年、沖縄に天皇が来て、沖縄は日の丸に染められた。私は、沖縄が心配。
 百年前、われわれは日本国民だと、そう認められたくて、沖縄人は日本軍の兵士として日露戦争にはせ参じ、勇敢に戦死した。
そうすることで皇国日本人としての市民権を得られると思っていた。
沖縄に天皇はいらない。日本国の国体護持のために押し付けられた軍事基地は、日本国に返したい。「日本は米軍基地を沖縄に押し付けるな」「普天間基地は首都・東京で引き取ろう」と声を合わせてはもらえないだろうか。

 今年は、日露戦争から百年。沖縄大学の又吉盛清先生が、沖縄・中国からの視座で日露戦争をとらえ、もう決して戦死しない世界を民衆同士の交流で築いていこうと提案されている。(八月中旬・東京で講演会と展示会開催予定)

                      (みるく新聞十八号より)


 説明*マカーは、私の母方の祖母の名前です。祖母は屋嘉マカーとして生まれ、東恩納芳子で亡くなりました。日本名に変えたのです。マカーがいとおしいので、私が名のることにしました。