第253回 ご先祖様がんばれ!

中山千夏(在日伊豆半島人)

いいなあ!球磨郡あさぎり町。
くまがわ鉄道から駅、町のたたずまいまで、いわゆる村起こしのセンスが抜群だと思った。
秋に訪問するのが楽しみ(^^)

熊本県球磨郡というからには、古代クマソの中心地なんでしょうね?
山鹿や菊池あたりとは、古代では、異なる地域だったのかな?

ここはサコちゃんの第二の故郷ということですが、私は文字通り熊本県、山鹿の生まれ。まあ、2、3歳で大阪に移住しちゃうわけだけど。
祖母のルーツが熊本県の菊池でね、今もお祖母ちゃんの弟の家系がルーツを守ってます。
で、お祖父ちゃんのルーツは福井。こちらはもう地元では「絶滅」しましたが(笑)。
だから私は、人種的には、クマとコシの混合かな。

帰属意識は超希薄な私ですが、クマのほうにはそこはかとなく親近感がある。ルーツだけでなく、やはりそこで生まれた、ということからなのか。
加えて、日本書紀や古事記では、ヤマトの敵であるのが、私の判官びいきを刺激するのだなあ。
紀によると、たしかクマソには女首長がたくさんいたよね? これも魅力。クマソがんばれ!と思ってしまう。
過去の歴史は、がんばりようがないんだけれどね、はははは。

でも、過去の歴史も、視点一つ、記述ひとつで変わることは、おおいにある。
見直し作業で、過去の女性史はずいぶん変わった。現代人ががんばって、過去を変えた、とも言える。

ってところで気をつけないといけないのは、女性なり地域なりを応援するあまり、うっかり客観性を失ってしまうことだよね。まあ、シロウトの地元贔屓依怙贔屓はかわいいですむけれど、学者や言論人がこれにひっかかるとマズイ。彼の学説や言論は、科学ではなくなり、プロパガンダになってしまうから。
最近はヤマト贔屓、日本国贔屓で客観性を失っている学者、言論人が増えていて、心配だよ。

そこんとこ、よくよく意識していないと、自分では客観的なつもりで、ゆがんじゃう。
せいぜい自戒しながら、おんながんばれ、クマソがんばれやっていこうっと!