第119回 ■地道に自分で■

中山千夏(在日伊豆半島人)

おおお、やっぱりそんなことでしたか。
伊豆の新聞にも出てましたよ、一面に。
私は少々、ギョーカイに首つっこんでいるもので、またか、と読みとばした。
某国立博物館の研究チームにも楽しい学者が多いみたいなのに、これだけは困ったもんだといつも思う。それとも、あおるマスコミがいけないのかな。

古事記読んでから確信していること。それは、決して日本は古代から一権力のもとに統率されてはいなかった、ということ。そうなったのは、かなり後年だということ。卑弥呼の時代なんて、『魏志』倭人伝を見ても、卑弥呼たちの連合国群のほかに、魏の遣いが見聞できなかった国々があったわけでしょう。どうして、そのひとつかもしれない、という慎重さを持たないで、なんでもかんでも大和と卑弥呼を結びつけようとするのだろ。
私たちがそうするならともかく、学者はさあ、もちょっと科学的に頼みたいよ。慎重を期す辛さがないのなら、シロウトと同じじゃん。学問で食べてはイケマシェン!

学界でも批判続出だったそうだけれど、ちょっとネットを見たら、やっぱり批判がかなり出てるみたいね。
ネットはこういうところがちょっとおもしろいと思う。マスコミは無視しても、批判がどんどん公表される。むろん、玉石混交だけど。マスコミの石の押し売りよりはいいかもしれないよ。

サコせんせの「地道に自分で」に大期待。これからの一般人は、正しい判断をしようと思ったら、マスコミに頼るのではなくて、そういうひとのニュースを探し出して「地道に自分で」考える努力が必要だと思うです。はい、私もがんばりま〜す(^o^)