第115回 ■デジタル考古学?!■

中山千夏(在日伊豆半島人)

ほんとだ、簡単に記録というけれど、具体的に考えると、問題はいろいろあるのですなあ。つきつめれば、アナログかデジタルか、どちらが長期の情報保存ににすぐれるか、ということね。保存できても読み取れなければ意味ない、と。
やっぱ、石に彫刻、というのが「固い」感じするけど、どうなんだろ。

私も先日、一念発起、ビデオをDVDに変換したです。場所とられてかなわんので。
ついてはVHSとBATEで懲りてるからね、かなり事前に研究した。おかげで媒体を変換するのが、いかに難しいか、よくわかった。メーカーっちゅうもんは、未来のことをぜんっぜん考えていない、ということも、再認識した。

結局、ビデオデッキもとっくにおしゃかになっちゃってたので、「HDD、VHSビデオ、CD・DVD、にテレビを録画できて/その3つを再生できて/その3つの間で相互録画できる」という機械(いまだに的確な名前がわからん)を、ネットで見つけて安値で買い込み、割合手軽に、互換性のあるDVDを作ることができた。
しかし、こういう機械の安くて手軽なのが、ほとんど一製品しかなくて、見つけ出すのがたいへんなんだから、やんなる。

まったくこれでは、記録はあるけど読み取りできない、という未来になるかもね。だけど、物理的に破損さえしていなければ、あらゆる形式のデジタル情報を読み取り再生できる、という技術も発達するかもしれない、とも思う。今だって、一般人には手が届かないだけで、できるんじゃないのかなあ。

もしかすると未来の考古学徒は、古代のデジタル情報を読み取るテクニックが、必須だったりしてね。ほっ、未来人じゃなくてよかったあ。