あんなこんなそんなおんな・・・・・昔昔のその昔 第77回

■こちらヤマモモ■

中山千夏(在日伊豆半島人)

おおおおお、それは歴史ロマン心をそそらずにはおかないカシの木ですね。
こっちも木の話、あるよ。
大きな大きなヤマモモだ〜写真見てね。
伊東にもヤマモモ多いけど、こんなでかいの初めて見た。

ところは京都、木津市の海住山寺。
由来は知らないけど、これだけの大きさなんだから、古いでしょうね。

先月28日、木津市から講演に招かれた。テーマは「大養徳恭仁京」。これ、ヤマトクニ京と読むんだってね。今回初めて知ってびっくり仰天した。
木津は最近、木津、加茂、山城の三町が合併してできた新しい市(市長は元気な女性だよ)なんだけど、その三町にまたがって恭仁京跡があって、太極殿跡は加茂にあるの。(あはは、知ってるよね、当然)。
講演は加茂の恭仁小学校講堂で。当日は加茂祭りイベントで、お天気も上々、たくさんのひとたちに聞いてもらった。

たった5年だけど、平城京の間に、聖武がここに都を開いていた、というのも初めて知った。
なにしろただの古事記オタクだもんで、古事記からはみ出したところは徹底的に暗い(^^;

だけど木津川流域でしょう? 山城でしょう? とくればイハノヒメでしょ? 筒木宮でしょ? なら古事記じゃん! おお、タケハニヤスの話もあるじゃん! いっぺん行ってみたかった場所じゃん!
それに聖武の伯母さんは日本書紀作った元正で、お祖母さんはほかでもない古事記作った元明。で、この三人は、恭仁京ができる前によくこの地を訪れてたんだって。なんとなく、聖武の時と古事記は遠いと思っていたけれど、同時代ではないか、とわかって、図々しく講演してきました。
お目当ては古事記縁の地見物。市の学芸員がとても丁寧に案内してくれて、いやあ、よかった。筒木宮(継体の同名宮跡が同志社大学構内に比定されてあるのも見たよ、でもこれはイハノヒメのほう)跡と伝承されている普賢寺では、国宝の十一面観音を住職がとっくり見せてくれたし、ほんと、古事記やったおかげで、ローゴが楽しい(^o^)

でも急ぎ足だったから、今度はじっくり、サコ先生と行きたいなあ。ふっふっふ、車と運転も期待しているのだ、ふっふっふ。